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2008年07月11日 (金) | Edit |
今日もまた、最終電車に揺られて、平和台駅で降りた。

1人娘が東京で働くことに、父親は猛反対したけど、
結局、私は仕事を選んで、家を飛び出した。

東京では、何が起こっても、些細な出来事として片付けられてしまう。

夏の蒸し暑い、帰り道。
環状8号線沿いの、明るい歩道を選んで、家路を急いだ。

ふと目をやると、バス停に、ぼんやりと1人の女性が座っていた。
バスは、この時間はもう来ないはずなのに・・・

横目で、その女性の顔をみて、「あっ」と、声をあげそうになった。
私が中学2年生のときに亡くなった母に、そっくりだった。

透き通るように白い肌、長い黒髪、病弱に青白い顔。

まさか、そんなこと・・・

次の日にも、その道を通ってみた。
まさかと思ったけど、
死んでしまったはずの母が、また、バス停に座っていた。
静かに、寂しげに。

次の日も、また。
そして、次の日も。
その次の日も。

私は、たまらなくなって、
今日、とうとう話しかけた。
その女性は、やはり13年前に亡くなった私の母。

・・・ではなかった。

私は、涙が溢れた。
見知らぬその女の人に、たくさんのことを話した。
その人は、笑いながら聞いてくれた。

私は次の日も、楽しい気分で、そのバス停に向った。
母が好きだった梅酒を手に持って。
あの人も、梅酒好きかな?

だけど今日は、いなかった。
明日はいるかな?

次の日も、会えなかった。
そして、次の日も。
その次の日も。

どうしたんだろう・・・
もう、会えないのかな?
今日も、バス停で座って待っていた。
車は途切れることもなく、目の前を通りすぎていく。

今日はもう帰ろう・・・
そう思って、立ち上がろうとしたとき、
見知らぬ女性が、青ざめた顔で、近づいてきて、
今にも泣き出しそうに、声をかけてきた。

「・・お・・・お母さん・・なの・・?」

私は、突然のことで少し驚いた。
その娘は、亡くなったはずの母親が、バス停に座ってることに驚いて、
思わず声をかけずには、いられなかったと言うのだ。

私は、なんとなくうれしくなって、
その娘と二人、星をみながら、たくさんの話をして、
真夜中の家に帰った。

プレゼントするつもりだった梅酒は、
来週のお墓参りのために、冷蔵庫にそっとしまった。


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↑今回は、DOLとはまったく関係ないです^^
お墓参りにいこう!

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